バーバリーは、世界的に知られるラグジュアリーブランドですが、「バーバリー どこの国?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。英国発祥のバーバリーは、1856年の創業以来、革新的なデザインと伝統を融合させ、多くの人々を魅了してきました。そのブランドイメージは、トレンチコートやクラシカルなチェック柄、そして「馬上の騎士」をあしらったロゴで広く認知されています。
しかし、2018年に採用された新ロゴが「ダサい」という声もあり、ブランドの進化には賛否両論があります。一方で、バーバリーはブランド格付けにおいて高評価を受けており、バッグや財布などのアクセサリーからウェアまで幅広いラインナップで世界中のファンを魅了し続けています。
また、バーバリーロンドンや歴代のロゴについての興味も絶えず、さらにバーバリーズの偽物の見分け方について知りたい方も多いでしょう。本記事では、バーバリーの歴史、デザインの特徴、そしてブランドの進化について詳しく解説していきます。
バーバリーはどこの国のブランドか?
- バーバリーはどこの国のブランドか?
- どこの国のメーカーですか?
- ブランドイメージと特徴
- ロゴ歴代デザイン
- 馬上の騎士デザインの由来
- バーバリーと三陽商会の違いとは?
どこの国のメーカーですか?
バーバリーは、イギリスを代表するラグジュアリーブランドで、1856年にトーマス・バーバリーが創業しました。
このブランドの発祥地は、イギリス南部のベージングストークという街であり、もともと英国の寒冷で雨の多い気候に適した機能的な服を提供することを目的にスタートしました。
特にバーバリーは、英国の伝統を重んじつつも、時代に合わせた革新を続けるブランドとして評価されています。
創業者トーマス・バーバリーは、雨や風から身を守る衣服の開発に熱心で、耐久性が高く通気性に優れた「ギャバジン」という素材を発明しました。これが、その後のバーバリーの製品開発においても重要な役割を果たすことになります。
現在も、バーバリーはイギリスを本拠地としてグローバルに展開し、英国王室や世界中のセレブリティから愛されるブランドとなっています。イギリスの伝統をベースにしながらも、現代的なデザインや革新的なファッション要素を取り入れ、さまざまな世代に支持され続けています。
ブランドイメージと特徴
バーバリーは、「伝統」と「革新」を兼ね備えたブランドとして広く知られています。
そのブランドイメージは、イギリスの格式と気品を象徴するものと言えるでしょう。特に、クラシカルなチェック柄やトレンチコートはバーバリーの代名詞的なアイテムであり、英国らしいエレガンスと機能性を両立させています。
バーバリーの特徴の一つに、耐久性が高く悪天候にも適した「ギャバジン」素材の開発があります。この素材は、従来のレインウェアの重く硬い着心地を改善し、軽くて快適な着用感を実現しました。このように機能性を追求する一方で、バーバリーはデザイン面でも革新を続けており、リカルド・ティッシなどの有名デザイナーがブランドに携わることで、よりモダンで洗練されたスタイルを確立しています。
また、バーバリーは「馬上の騎士」モチーフが刻まれたロゴも特徴の一つです。これは、ブランドの勇敢さや気高さを象徴しており、長い歴史の中で親しまれてきました。さらに、2018年には現代的なイメージを反映した新しいロゴが登場し、バーバリーは伝統と進化を併せ持つブランドとして注目を集め続けています。
このように、バーバリーはイギリスの気候や文化に根差したブランドでありながら、ファッションの最先端に立つグローバルブランドとしての地位を確立しています。
ロゴ歴代デザイン
バーバリーのロゴは、ブランドの歴史とともに少しずつ変化してきました。創業当初は、トーマス・バーバリーの個人名「Burberry’s」をブランド名として使用しており、ロゴにはシンプルな書体で「Burberry’s」と記されていました。しかし1999年、ブランドイメージの刷新とグローバル展開の加速に伴い、「Burberry’s」からアポストロフィを外し、「Burberry」に統一されたシンプルなロゴへと変更されました。
2018年には、デザイナーのリカルド・ティッシとグラフィックデザイナーのピーター・サヴィルによって、約20年ぶりにロゴが再デザインされました。新しいロゴは、よりシンプルでモダンなサンセリフ体に変更され、「BURBERRY LONDON ENGLAND」というフォーマットでブランドの本拠地であるロンドンと英国のアイデンティティを明確に示しています。また、この時期に創業者トーマス・バーバリーのイニシャル「T」と「B」を組み合わせたモノグラムも加わり、伝統を大切にしながらも現代的なイメージへと進化を遂げました。
馬上の騎士デザインの由来
バーバリーの「馬上の騎士」ロゴは、ブランドの勇気と気高さを象徴する象徴的なデザインです。
このロゴが誕生したのは1901年ごろで、当時バーバリーは新しいブランドシンボルのデザインを一般から募集していました。最終的に採用されたのが、「プローサム(Prorsum)」というラテン語で「前進」を意味する旗を掲げた馬上の騎士のデザインでした。この騎士は、13~14世紀のよろいからインスピレーションを得ており、ロンドンの美術館「ウォレス・コレクション」に展示されていた歴史的な甲冑に影響を受けてデザインされています。
この「馬上の騎士」ロゴは、バーバリーの高い品質や探検家たちに支持された歴史を体現しており、勇敢に前進するブランドの姿勢を象徴しています。現在でも、伝統的なアイテムにはこの馬上の騎士が刻まれ、バーバリーのアイデンティティを強く印象づける役割を担っています。
バーバリーと三陽商会の違いとは?
バーバリーと三陽商会の関係は、かつてのライセンス契約によるものです。三陽商会は、1970年から2015年まで日本でのバーバリー商品の製造と販売を許可され、特に「ブルーレーベル」や「ブラックレーベル」といった日本市場向けのラインが展開されていました。これらのラインは、日本人の体型や好みに合わせてデザインされており、比較的リーズナブルな価格帯で提供されていたため、多くの日本のファンに親しまれてきました。
しかし2015年に、バーバリーは三陽商会とのライセンス契約を終了し、日本市場でも直営展開を強化する方針に切り替えました。これにより、「ブルーレーベル」や「ブラックレーベル」は三陽商会独自のブランド「クレストブリッジ」に移行し、現在はバーバリーとは異なるブランドとして扱われています。この契約終了により、日本市場でのバーバリー商品の統一性が図られ、バーバリー本来の高級感や英国らしさが強調されるようになりました。
バーバリーがどこの国の製品か見分ける方法
- 英国製と日本の製品の見分け方
- 本物と偽物の見分け方は?
- 日本から撤退した理由
- バーバリーの新ロゴがダサいとの声について
- ブランド格付けとバーバリー
英国製と日本の製品の見分け方
バーバリーの英国製品と日本製品を見分けるには、いくつかのポイントを確認する必要があります。
英国製品と日本製品の違い
- タグの記載内容
- 英国製品: 「Made in England」と明確に記載。クラシカルで落ち着いたデザイン。
- 日本製品: 「Made in Japan」や三陽商会のロゴが含まれている(ライセンス生産の場合)。
- デザインやサイズ感
- 英国製品: 伝統的なトレンチコートなどクラシックなデザイン。重厚感があり、ヨーロッパ体型に合った作り。
- 日本製品: 日本人の体型や好みに合わせたカジュアルで軽快なデザイン。
- 素材と仕上げ
- 英国製品: 高品質なギャバジン素材を使用。耐久性と機能性が高く、ステッチも均一で丁寧。
- 日本製品: 価格帯を抑えるため、素材や仕上げに若干の差がある場合あり。
- 購入先と展開シリーズ
- 英国製品: 公式店舗や英国の老舗百貨店で購入されることが多い。
- 日本製品: 三陽商会が展開した「ブルーレーベル」や「ブラックレーベル」シリーズとして販売。現行モデルにはない仕様やタグが付いた製品も存在。
本物と偽物の見分け方は?
バーバリー製品の本物と偽物を見分けるには、いくつかの重要なチェックポイントを押さえる必要があります。
本物のバーバリー製品を見分けるポイント
- タグやロゴの確認
- 本物のロゴは正確で一貫性があり、文字の間隔が均一でフォントがきれいに揃っている。
- 偽物はフォントがずれていたり、印刷が粗い場合がある。
- 縫製と素材のチェック
- 本物の縫製は丁寧で、糸のほつれや縫い目の乱れがほとんどない。
- 素材は高品質で、トレンチコートやバッグの手触りに違いが感じられる。
- 偽物は縫製が雑で、安価な素材を使用していることが多い。
- ホログラムやシリアルナンバーの確認
- 本物にはホログラムタグやシリアルナンバーが付属している。
- これらがない、または簡素な場合は偽物の可能性が高い。
- 購入場所の信頼性
- 正規代理店や公式オンラインショップでの購入は信頼性が高い。
- 個人売買や非正規店舗では偽物のリスクが高まり、極端に安い価格には注意が必要。
日本から撤退した理由
バーバリーが日本市場から一時的に撤退した理由は、ブランドイメージの統一とグローバル戦略の強化にあります。
バーバリーは1970年から2015年まで三陽商会とライセンス契約を結び、日本市場向けに独自の製品を展開していました。
しかし、このライセンス契約により、日本で展開されていた「ブルーレーベル」や「ブラックレーベル」などのラインが、英国本国のブランドイメージとは異なるものとなっていました。
このため、バーバリーは日本市場でも本国と同じ高級感を持つ商品を提供することを目指し、ライセンス契約を終了する決断をしました。
これにより、三陽商会が展開していた日本独自のラインは終了し、バーバリー自身が直営店を通じて本国仕様の商品を販売するようになりました。この戦略転換により、バーバリーは日本市場でも英国らしい高級感を保持しつつ、ブランド価値を再定義しています。
ただし、三陽商会によるリーズナブルで日本人向けにデザインされたラインを好んでいた顧客層には、撤退後のバーバリーの価格帯が高くなりすぎたとの声もあります。その一方で、本国仕様の商品が日本市場でも手に入るようになったことで、ブランドの一貫性が強化された点が評価されています。
バーバリーの新ロゴがダサいとの声について
2018年にバーバリーが新しいロゴを発表した際、一部の消費者から「ダサい」という意見が寄せられました。
この新ロゴは、デザイナーのリカルド・ティッシとグラフィックデザイナーのピーター・サヴィルによってデザインされ、従来のクラシカルなロゴから、よりモダンでシンプルなサンセリフ体に変更されました。
批判の理由の一つには、以前の「馬上の騎士」を含むクラシカルな要素が取り除かれたことが挙げられます。
この変更により、バーバリーの伝統的なイメージを好んでいたファンからは、「伝統を軽視しているのでは」という懸念が生まれました。一方で、新しいロゴはミニマルで現代的なデザインを取り入れており、若年層やストリートファッションを好む層からは好意的に受け入れられています。
このロゴ変更は、バーバリーがより若い世代を取り込むことを目指した結果でもあります。そのため、評価は分かれるものの、ブランドの方向性としては大きな成功を収めていると言えるでしょう。
ブランド格付けとバーバリー
バーバリーは、世界的なラグジュアリーブランドの中でも高い評価を受けているブランドです。
その格付けにおいて、バーバリーは「ハイエンドラグジュアリー」のカテゴリーに属し、ルイヴィトンやグッチといったトップブランドに並ぶ地位を確立しています。特に、トレンチコートやチェック柄といったアイコニックなアイテムが、ブランドの格付けを支える重要な要素となっています。
ブランド格付けに影響を与えるのは、商品の品質、デザインの独自性、ブランドの歴史、さらには市場での知名度です。バーバリーはこれらの要素を全て兼ね備えており、特に英国らしい伝統とモダンなデザインの融合が高く評価されています。
一方で、バーバリーは他のラグジュアリーブランドと比べて価格帯がやや手頃であることから、「手が届きやすいラグジュアリー」としても知られています。この点が、若年層を中心とした新しい顧客層の開拓に成功した要因でもあります。その結果、バーバリーはブランド格付けにおいても安定した評価を得ており、世界中で根強い人気を維持しています。
バーバリーはどこの国のブランド?魅力と特徴
- バーバリーはイギリス発祥のラグジュアリーブランド
- 1856年にトーマス・バーバリーが創業した
- 英国の気候に適した機能性を重視した服を提供
- 耐久性と通気性に優れたギャバジン素材を発明
- ブランドの象徴であるトレンチコートを開発
- クラシカルなチェック柄がバーバリーの代名詞
- 馬上の騎士ロゴは勇気と気高さを表現
- 1999年に「Burberry’s」から「Burberry」にロゴを変更
- 2018年にはシンプルでモダンな新ロゴを採用
- 三陽商会とのライセンス契約終了で日本市場を統一
- 日本限定の「ブルーレーベル」「ブラックレーベル」を展開していた
- 英国製と日本製はタグや縫製で見分けが可能
- 偽物は素材やロゴの品質で確認できる
- 英国王室やセレブリティからも支持されるブランド
- 「伝統」と「革新」を両立し続ける進化を遂げている